夏に訪れた兵庫の葡萄農園 BOTANICAL LIFEより

美味しい葡萄たちが届きました。

遊びにいった時の緑と紫が混じりあった葡萄から

深い深い紫色に染まった葡萄。

ずっしり。

なんて綺麗なんだろう〜
毎日のご褒美にこの葡萄を少しずついただきました。

そして一房だけ酵母をおこすことにしました。

農薬や肥料を加えていないこの葡萄。

きっと元気な酵母たちが住んでいるに違いない。


わくわくしながら葡萄を瓶の中で皮ごと潰します。

酵母は皮にたくさん着いているので、

果物などから酵母をおこすときは皮ごと使います。

びっくりすることに瓶に仕込んでから翌朝に

酵母たちの呼吸が見えてきました。
ぷくぷく小さな泡が見えます。

これは酵母が果物の糖などを食べて出される二酸化炭素。

こんなにも早く発酵がはじまるなんて、元気な酵母たちが住んでいる証拠。

すごいなぁ〜

夕方ごろになるとシューシューと瓶から音がするほどに。
わ〜!

このぷくぷくがチャツネのパンを膨らませてくれます。

蓋をあけると、プシュッ!と音をたてて、中の空気が飛び出てくる。

フレッシュな葡萄とアルコールの香り。

このまま瓶に置いておけば熟成してワインになっちゃうのです。

前に読んだ本に、昔はヤマブドウから造られたワインを

妊婦や赤ちゃんにまであたえていたのだそう。

自然のヤマブドウを潰して発酵させたワインは

添加物など入っているはずもなく、

元気な酵母や菌たちが息づく、滋養のあるものだったに違いない。

酵母、菌、人間、植物、

みんながみんなどこか繋がっていて

あたえたり、あたえてもらったり。

そんな奇跡みたいなものを

いつも酵母をおこしていると感じちゃう。




チャツネの酵母にあたらしい酵母がやってくる。
幾日か瓶の中で発酵させた葡萄のエキス。全粒粉と混ぜ合わせる。

しゅわしゅわと音をだして

甘いお菓子のような香りがふわっと香る。

この瞬間がたまらなく好きだなぁ。

これにまた粉や水やエキスを足してどんどん継いでいく。

こうすることで酵母や菌が住みやすい環境に。
3日目の葡萄の酵母。

とっても元気。香りは甘くて、少しだけアルコールの香りもする。

いい酵母だなぁ。

たのしみ。