夏3

四万十川をのぼっていき、四国カルストへ。

標高が高く、牛がそこらじゅうに放牧されている。

抜けるような空と緑の高原をイメージしていたけれど、

うっすらうっすら、霧の切れ目から

のんびりと過ごしている牛たちだけが見えた。

晴れていたらいったいどんな景色なんだろう…

全貌はつかめないまま霧の中の一泊。
まっしろ…
今度は晴れている日にまた来てみたいなぁ。



お風呂も入れたり入れなかったりだけれど、

山奥にある温泉ではのんびり。長距離移動の一番の癒し♡

特に高知と徳島の境にある温泉はお湯がとっても良かった。

とある山の中の温泉に広場みたいなところがあって

テントを張らせてもらうことができた。

まさかの朝一に温泉にちゃぽん!

ああ、贅沢〜


朝風呂に入れた日の朝は、ずっともやもやしていた天気から

ひさびさの晴れ間。

雨や曇りで移動に費やしてしまった高知。

山も海も美味しいお魚たちも、もっともっと満喫したかったなぁ〜



旅も終盤の徳島では海辺で幾日かゆっくり過ごそう

なんていっていたのだけれど、

台風の影響か雨が降ったり止んだりの毎日。
ウミガメがやってくるという海岸は空も海も広かった。


残念ながら、最後は雨に追われて四国を跡にすることに。

はじめての四国。

車で走りぬけていると、都市部というのはほんの一握り、

あとは山と海に囲まれた自然がいっぱいの場所だった。

今回は時間があまりとれず2週間ちょっとの旅だったけれど、

半年くらいかけてゆっくりゆっくり四国をまわってみたい。



酵母のことやパンづくりのことが毎日どこか頭の片隅にある。

パン屋さんという職業柄、それは当たり前のことなのかもしれないけれど、

何にも気を張らずに頭の中をぽかりと空ける時間って

実はとってもとっても重要だったりする。

夏の間どこかへ出かけるとまず時間がたくさんある。

何もしない時間がある。

何も考えない時間がある。

それって、日々の生活ではなかなかやろうと思っても出来なかったりするもんで。

暇を持て余すくらいのたっぷりとした時間が

わたしにとっては新しい発見や活力になったりする。

生きてることはとてもシンプルだなぁと毎回のように感じる。

美味しいご飯が食べれて、大好きな人たちが周りにいて、

それだけで充分幸せだったりする。

いろんな事を難しくしようとしているのは自分自身。

そして本当に必要なものは実はそんなに多くはないんだなぁ。

なんて、ふーっと息抜きして

少し端から見るのもいいもんだ。



お休み明けの新しいパン作り。

とっても楽しいです。

新しい配合や新しい仕込み方など、

やりたい事ややってみたい事がたくさんあります。

日々変化するチャツネパンですが

美味しい!をどんどん追求したいと思います。

これからもどうぞよろしくです。

夏のお休みありがとうございました。